■システム開発の課題の必要性

NPO法人ビリオンビーは、2005年からボランティアとして誹謗中傷被害者への対策・活動支援から始まり、2021年10月に設立された団体です。活動の中心は、「一般市民に対し、インターネット上での被害への対応に関する事業を行い、インターネットの健全な利用の普及に寄与することを目的」として活動しています。
近年、その被害件数は、スマートフォンの増加に伴い発展したSNSを活用した誹謗中傷件数は増加しており、その内容も高度化(悪質化)してます。こうした状況へは「早期の警告対応」で9割がその行為を停止すると言う結果がでています。他方、増え続ける事案件数に対して、これまでの「人海戦術」対応では限界が来ており、この度開発する自動化システムで情報を一元管理・運用する事で、さらに多くの被害事案へ迅速に対応し、招かざる被害や失う必要のない命を救う為に安心・安全な社会の構築へ貢献していきたいと考えております。

定款.pdf (npo-homepage.go.jp)

■システム化の必要性

年々増加する誹謗中傷の多くはインターネット上で行われており、相談から一次対応、そして、悪質なケースは弁護士との連携へ一元的に管理・運用できる仕組み実装を考えております。

■現在の運用

現在は、WEBサイトの「ご相談窓口」フォームから問合せを受け、その後の対応処理及び管理はすべて手動で人海対応しています。日々、相談件数の増加により、対応に苦慮しており、業務処理のシステム自動化に迫られています。

■誹謗中傷監視システム構成要件

ア)相談者向けウェブアプリ
 ①ログイン不要で使えるツール
  チャットボット:誹謗中傷に対する対応をアドバイスしてくれる
  ライブチャット:相談員とライブチャットで相談できる
  ウェブページを引用して保管するツール


 ②ログイン用のユーザー登録
  メールアドレスがあってもなくても登録できる


 ③ログイン後に使えるツール
  相談者と相談員/弁護士がやりとりができるチャットツール
  誹謗中傷が書き込まれたURLを登録するナビゲーション
  登録したURL又は画像をAI等でチェックし、相談員をアサインするプロセス
  相談員又はAIによって誹謗中傷が確認された場合は弁護士をアサインするプロセス
  ケースごとに相談を管理できるマイページ
  ・相談先の案内
  ・必要書類の生成
  ・個別の弁護士依頼への導線


イ)弁護士向けウェブアプリ
 ①弁護士及び相談員は基本的に運営側がアカウントを発行する


 ②ケースの管理
  ・対応履歴
  ・チャット相談、電話相談、LINE相談の予実管理


 ③支援ツール
  ・書類生成
  ・雛形の提供

ウ)広報サイト
 ①お問い合わせフォーム
 ②メールマガジン
 ③オンライン寄付

エ)WEBニュースからのキュレーションシステム

■システム構成イメージ

  ■その他支援が必要な領域

ネットの誹謗中傷は、精神面や生活面、身体的にも悪影響を与えます。

長年の経験により、それらを同時に解決しなければ、本当の解決策ではないと考えます。

現代社会には「誹謗中傷」以外にも支援が必要な多くの方々存在しています。

今回開発するシステムでは、こうした方々も対象として拡張対応する事が可能となります。

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